早朝出発し、王子を迎えに行きました。
目的地はここ

那須どうぶつ王国です。

そう・・・

王子は王国の王子様だったのです。


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私は動物園や水族館関係の仕事も多く
ここ那須どうぶつ王国では
東北の震災の時に物資を運ぶ姿を取材させていただいたり
こんなVTRも作らせていただきました。

ここのホームページに里親募集と言う項目があり
ももに何かあったら
那須の子の里親になりたいと
冗談とも本気ともつかないような会話をしたことがあり・・・

ももが亡くなった後
小さい子・婆のパートナーになる子がいれば
ぜひお願いしたいと
写真右側の、私にとっては大切なムスメのような女性に電話。

王子(本名:シャイン)を紹介されたのですが
中型犬はムリムリと。

それがなぜこんなことになったのか。

那須どうぶつ王国が3月下旬に
新施設をオープンすると言うので
取材の下見に伺い、その合間に
「シャイン」に出会ってしまったのです。

ムリムリと言ったことや
運動量が不安と思ったことや
婆のパートナーになる小型犬と言ったこと

全部忘れてしまうほど
王子は魅力的でした。

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底抜けに明るい
フレンドリーな性格に
この子なら、ももと比べずに
第二の老犬人生をスタートできるかもしれない。

そう感じたのです。


王国では「The Dog」と呼ばれるパフォーマンスに出演していた王子。

昨年秋で、The Dogが終演となり
家庭犬として可愛がることができる家庭探しを
始めようかと王国のスタッフさんが思い始めたときに
私が通りかかってしまったのです。

王子にとっていい出会いだったのか
自宅に連れ帰った今も
実は不安でいっぱいです。

那須の環境は素晴らしく、たくさんの若いスタッフさんに囲まれて暮らすことと
両親の介護をしながら、仕事もしている私と暮らすことが
あまりにも環境として違いすぎるから。

それでも私は
ペットロスから来る喪失感を
埋めてくれるのは王子しかいないと考え
王子を家族に迎えたいとお願いしました。

そんなわがままな想いを
受け入れてくれた
那須の皆さんと王子に感謝しつつ
できる限りのことをする覚悟はできています。





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生まれ育った那須どうぶつ王国をあとに
ドッグランなどで休憩しつつ
3時間半のドライブをこなした王子。

家に戻ってからは
トレーナーさんとともに湘南の雑な道を
散歩する練習をしました。

完璧な訓練をされているので
何の危険もなく
交通量の多い道も
王子は難なく
飼い主に寄りそい、歩くことができます。

ごはんを食べ、
水を飲み
今日はへとへとなのか
・・・
飼い主がウロウロしていると
目を開けて姿を追いかけますが
もう起き上がることはありません。

こんな夜が日常になりますように。
ももの祭壇に祈りながら
王子の顔を見つめています。


それにしても
やっぱりもふもふはいい。
幸せな気分にしてくれます。

もふもふ欠乏症
とりあえず治療開始です。
王子の期待に添える飼い主になれるか
ヒトとして試される第2シーズンです。